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害虫防除・調査業務

建築物室内環境における衛生管理(防除)について

近年、都市の生活活動は24時間、終日化の傾向にあり、また建築物の大型化、室内の空調環境の向上、大量の残飯や廃棄物等に伴い、都市部における建築物は、ねずみ・衛生害虫等にとって快適な生息環境となっています。
 従来、ねずみ・衛生害虫等の防除といえば、発生、生息の有無にかかわらず、定期的な薬剤(殺鼠剤、殺虫剤)の散布が主流でした。
この様な薬剤を使用する方法を「化学的防除」といい、安価、簡便、効果が早く現れる等、多くの利点がある反面、薬剤の過剰散布等による環境汚染や人体への影響、また対象となるねずみや衛生害虫に抵抗性を発生させるなど、様々な弊害が出てきました。
 そこで、改正建築物衛生法(平成15年4月1日施行)では、より有効で環境にも配慮した対策として、IPM(総合防除)という考え方が取り入れられました。
IPMの定義は、「害虫等による被害が許容できないレベルになることを避けるため、最も経済的な手段によって人や財産、環境に対する影響が最も少なくなるような方法で、害虫等と環境の情報をうまく調和させて行うこと」とされています。
 事前生息状況調査、点検等によって問題点を明らかにし、その結果に基づいて、状況に見合った最も適切な方法を採用して防除を行うというものです。
防除とは、薬剤処理をすることだけでなく、発生源となる餌の除去や生息場所にしないための清掃、整理整頓、侵入防止対策(防鼠・防虫工事、修繕)等の「環境的防除」が非常に重要となります。

防虫方法の概要

  1. 環境的防除
    ねずみ・環境害虫等の発生しにくい環境を整え、維持管理していく防除方法で、人や環境に最も影響が少なく、効果が持続します。
    1. 清掃等により、餌になるものの除去、管理
    2. 営巣場所の除去
    3. 侵入経路の遮断
    種類によって有効な対策が異なるため、事前の点検・調査が重要な鍵になります。
  2. 物理的防除
    粘着トラップ等を用い、物理的にねずみ・衛生害虫等を捕獲する方法。
  3. 化学的防除
    殺鼠剤や殺虫剤などの薬剤を使用する方法。

総合防除の進め方

ねずみ・衛生害虫とは・・・

(1)感染症を媒介する動物・昆虫 (2)感染症の媒介はしないが、吸血や刺咬などにより、人に直接害を与える有害動物・昆虫 (3)感染症の媒介や人体への直接的な被害は及ぼさないが、人に不快感を与える不快害虫 等に分けられる。

要は、人に衛生上の被害・精神的被害を与える小動物・昆虫等で、防除対象とされるものの総称です。
代表的な衛生動物・衛生害虫とは、ネズミ、ゴキブリ、チョウバエ、蚊、ダニ等になります。

有害鳥獣捕獲

鳥獣による、人への攻撃やゴミ荒らし、健康被害などから都民の方々の安全を確保するため、巣の撤去や雛、卵の捕獲を行います。

ねずみ・ゴキブリ・ダニの防除

ねずみの特徴

ゴキブリの特徴

ダニの特徴